誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

わ!すげー、この人・・生きて動いてしゃべっている!・・目の前の人をそのようにありのままに当たり前にものすごくシンプルに「いきもの」として見て感じて感動できたら世界はめくるめくメリーゴーランドだよ・・なんという信じられないほどの奇跡の中でぼくたちは「今」を体験しているのだろうね・・おまけにちょっと気が向いて・・というか・・奇跡そのものとしか言えないご縁とご縁が折り重なって働いて・・時には何か食べものを口の中に運んだりしている・・味がする・・好きな味・・まあまあの味・・だいたいにおいてそれは美味しいのでぼくの味覚はうっとりとして・・しばらくはその味を楽しんでいる・・食べている食べている・・あ!・・今度は何か聞こえているよ・・バスタブにお湯をはる音がする・・クルマが近づいて遠ざかる・・昨夜の大雨で水かさを増した家の前の小川の音がする・・ぼくとぼくたちを乗せた地球はくるくると回りながら宇宙空間をものすごいスピードで移動しているらしい・・宇宙の同じ場所にいたことなんてただの一度もないはずなのに・・光、音、感触、味わい・・すべてが奇跡であるはずなのに・・ぼくはどうしょうもなく退屈を感じることもできるのが逆に驚きだ・・退屈・・思考は馬鹿なのでちょっと油断すればすぐに退屈だよと言い始める・・しかしまあ分からなくもないんだよ・・もっと素敵な光に包まれもっと素敵な音を感じてもっと素敵な感触に触れもっと素敵な味わいを楽しむことができるならそれは本当に素晴らしいことかも知れないとぼくも思うのだけれど・・もっと素敵って?・・なんなのだろう?・・目に見える光も聞こえる音も突き詰めてみるならばそれは「感触」なのだと誰かが言ってたな・・いのちそのもののコノモノが感触を感じている・・感じている・・けっきょくのところそれだけ・・けっきょくのところそれだけなんだよ自分。