誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

雲は行き水は流れ鳥は鳴き私は風・・どれほど透明なものとして世界に起きてくる物語に響き合っているのかが近頃の馬鹿者の一大心得ではあるのだけれど馬鹿者は馬鹿なのでついつい無用の自我が出る思いが蠢く口走る過去の記憶の集積は意味なく何かを主張して流れ流れる川の水面に自らの思いを描こうと試みるのだけれどこれこそが馬鹿の徒労というものなのだから微笑みながら川下に下ろうオールを手放して明るく輝く大きな海に運ばれよう今日も気楽で在り難いものである・・一方である賢者は「水を求めず渇きを求めよ」と説く・・つまり渇きを求めることができる時点ですでに潤っているのだというこれは素晴らしく美しくものごとを循環させるための逆説の真理である・・リラックスは良いけれど怠惰なものに憧れるわけではないのだから自分の中の「さらなる渇き」の自覚こそが満ち足りた場所からのさらなる循環発展を生み出す原動力になるのだよということだ・・ということで次なる指令は「伏見稲荷大社」である、全国三万社におよぶお稲荷さんの総本宮にいざなわれる御縁を金澤で頂いてしまったのだからこれはさっそくにお参りせねばと直感したとにかく行こう馬鹿になろう考える前に行ってみよう散髪にも行きたいのだけれどそんなことは後回しだどうでもいいんだ散髪なんて帽子をかぶって出かけよう幸いなことに今日は本当に素晴らしく良いお天気だね自分。