誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

すぐに折れそうになる弱い心は空っぽの中に浮かんでいる・・折れそうなものなら綺麗に折れてしまったらいい・・そして空っぽが残る・・「うっとりと花のベッドに寝ころんでいるような生き方をするんだ。もちろん人生はきつくたいへんだし様々な苦痛に満ちている。それでも心の底から、だれがなんと言おうと、だれにもわからないやり方でそうするんだ」・・だれにもわからないやり方でそうするんだ・・読み終えたよしもとばななの小説は作家本人が「一生忘れない。小さいけれど大きな作品になった」と言う通りの素敵な読後感を残している・・哀しく美しく・・そこにたまたまのなりゆきで青葉市子の「機械仕掛乃宇宙」がテーマソングとして挿入されたものだから今週末の僕は夢見ごこちだ・・すぐに折れそうになる弱い心と同じようにこのふわふわと哀しくて幸せな夢見ごこちも空っぽの中に浮かんでいる。夢見ごこちはいつまでもここにあって動かないものではなく朝露のように輝いていつの間にか消えてしまう・・そして空っぽが残る・・誰かと何かを創ろうとするときに「調和」を考えるようになったのは良いことなのか良くないことなのかいまいち明快に判断できない自分がいるのだけれどただ一つはっきりとしていることは以前の僕であればその判断基準に「調和」なんて視点が入ることはなかったということだ・・大人の事情とか現実モンダイとか表面的な気遣いとか・・そのような理由で調和を持ち出しているわけではないと思いたい・・調和を指向するその先に今まで素通りして見過ごしてしまっていた宝物が隠れているのかもしれないという僕としてはちょっと新しいモノづくりのプロセスの可能性に気付き始めたのだということにしておこう(でないと話がややこしい)・・やがて結果はおのずと表れてくる。たくさんの自我的思考と為されぬままの衝動とがその流れの中に置き去りにされて今までとちょっと違う僕のスタンスに不満気な様子で消えて行く・・そして空っぽが残る・・人に関わり社会と関わる「仕事」という劇中劇を楽しませてもらえることがそもそも有り難い(ほらまたメールがやってきたよ)・・でないと雨の日曜日は退屈すぎるかも知れないね自分。