誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

ああ面白くないとアタマの中の甘えん坊が主張しているので話を聞いてあげることにした・・彼はカレーが食べたいのだという・・カレーにもいろいろあるけれど家のカレーではなく「辛いやつ」がいいらしいので一番手っ取り早いのはコンビニでグリコLEEの10倍とかを買って来ることなのだけれど・・それは嫌なのだと言う・・とくにコンビニで買える食べ物やレトルトやファーストフード丸出しの味については最近になってはっきりと「拒否反応」を示すようになっている・・試しにココイチならどうだろうと提案してみたがココイチココイチ独特のココイチ臭さが鼻について(不味くはないが)食べたくないらしい・・ココイチが却下となればもう家からクルマで行ける範囲には彼の求めるカレーライスは存在しないという結論になるので・・じゃあカレーを目的に電車に乗って出かけるほどの情熱はあるのかと問うてみたが・・当然のこととしてこの台風接近の中をカレー目的で電車に乗るなんてことはしたくないそうだ・・まあ、当然と言えば当然であり・・そしてアタマの中の甘えん坊はただ面白くないと言い続けている・・ひとつ、クルマで30分ほどの場所にインド人の経営する「本格」カレーの店があって残されたぎりぎりの可能性はそこの店で思いっきり「辛さ増し増し」でテイクアウトするというアイデアもあるにはあるのだけれど・・そこのカレーは一週間ほど前に食べた時に「あれ?味変わった?」というマイナスの印象が付いてしまっている・・それをあえてもう一度トライしてみる・・というのも・・なんだかなぁ・・ようするにこの選択肢の限られた田舎環境が面白くないのだと甘えん坊は本質的なことを言い始める・・痛いところをついてくる・・国道沿いのちょっとコマシなチェーン喫茶店の看板に「窯焼カレー」というのがあってね・・いったん大きくふくらんだ期待の幻想をものの見事に打ち砕かれたほんの二週間前の記憶の傷口が疼いている・・それが田舎の現実であり限界であるが・・かといってだよ・・かといって以前の住まいであればこのカレー問題はただちに解決したのかと考えてみたのだけれど「外食」の当たりの少なさを嘆いていたのは当時も今も大差がなくてわざわざ食べ物目的で出かけるとなれば・・どっちみち阿呆くさい感じはあったよなぁ・・よし分かった、残る手段はできるだけ辛い自分好みのカレーを自分で作ってみることだ・・ちゃんとレシピを調べて必要な材料をスーパーで買い揃えてしっかりと心を落ち着けて時間をかけて丁寧に自分で作ってみることだ・・でも、今日はまあいいやと彼は言うのだよ自分。