誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

ぼくはいったい何を寝ぼけていたのだろうね・・バッハだよ・・Johann Sebastian Bach (1685-1750) だよ・・深く深く聴き込むのであればBachだけを一生かけてじっくり深く聴き込んだらいいじのじゃないのか・・「せつなさ」こそが人生の塩味なのだということについていろいろ考えながらそんなふうに思い至りBachのせつなく奥深くシンプルで複雑な旋律に陶酔してみたのが三日ほど前のことだ(youtubeは本当に便利なのだけれど便利すぎて安易なのが気になるね、まあ、いいんだけど)・・「BACH」という文字表記にも素晴らしいオーラが感じられる・・BACHと書いてバッハと発音するのがカッコイイ・・もしもこれが「BATHA」とかだったら台無しだよ・・仏陀も「buddha」だからカッコイイ・・こおいう例は他にもあるがたとえば思い付きで書くと「キースジャレット」が「キースジャネット」だったら馬鹿馬鹿しくて聴いてられないと思うなきっと・・一文字違いで大違いだ名前の響きとその着地であるところの文字表記はとても大切だ・・世界史に残るようなヒーローたちはすべて素敵な名前を与えられたがゆえに世にて出ているのではないのかと思ってしまう・・さて・・バッハを三日間ほど聴き続けてわかったことなのだけれど楽曲のタマカズはぼくが思っていたよりもはるかに少ないように感じる・・youtube上の親切な方がおすすめしてくれている「The Best of Bach」などを聴いてみるのだけれどほとんどの楽曲をすでにどこかで聴いており「聴き覚え」のあるものばかりではある・・しかしながらBachさんの深みに触れて行くのはたぶんここからなのだろうと思う・・通り一遍に聴いて、何かを分かったように早合点するのはBachさんを聴いたことにはならない・・バッハさんは350年ほども前に生まれて65歳まで生きたのかぁ・・一つのシンプルな旋律を数学的に解析して現代のコンピュータで作曲したらバッハのような展開の楽曲ができそうだと思わせるのであるけれど・・バッハの芸術的深みはもちろんそんな阿呆くさいものではなくて・・音符の並びよりも「演奏された=音色」こそがオンガクの本質なのだということに気付かされてしまう・・楽譜は北極星の輝きを指し示す指先であって宇宙の中心の輝きそのものではないと言うことなんだろうね自分。