誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

なぜいまそれを思い出すのか・・それはダレニモワカラナイ・・ただ唐突にそのイメージと感情が現れて・・ただ現れて消えて行く・・もう何十年も前に入ったちょっと美味しそうでちょっと高級な感じの蕎麦屋の駐車場の黒い板塀の前でぼくはなんとも言えない感じで憂鬱だった・・なぜいまそれを思い出すのか・・それはダレニモワカラナイ・・ぼくはそのイメージと感情を成仏させてあげようと思う・・心の奥深くから唐突に(あるいは何かの理由があって)・・今まさに心の表層に浮かび出たイメージと感情をどのように扱えば成仏させてあげられるのかはよく分からないのだけれど・・無条件に抱きしめて手放してあげる・・「いいんだよ〜哀しくってもいいんだよ〜」・・そしてせつない空っぽが残る・・結局のところこれはものすごく逆説的に・・せつない空っぽは、いつもいまここにある「せつない空っぽ」そのものに気付かせるために・・ある種の恩寵に満ちた合図として・・そのような唐突なイメージと感情を心の表層に浮かび上がらせるのではないのだろうかと・・心の痛みを伴う感情は平安への扉であるというのは「これ」のことではないのだろうかと・・ぼくは少し分かった気になる・・話は変わるがそろそろ散髪の行き時ではある・・段取りとして今日の午前中に行くのが良いと昨夜から決めていたのに今朝クルマに乗ろうとしたところで急に行きたくなくなったので行かないことにした・・いいんだよ〜散髪なんていいんだよ〜・・またコイツだよ・・まともにコイツに付き合ってたらダメ人間一直線のお花畑じゃないか・・と反論しているヤツもいる・・なるほどその反論には一定レベルの説得力も感じるけれど・・とりあえず今日の今は散髪になんて行きたくないのだから「行かない」のだよ(でも反論してくれてありがとう参考にはしてみるよまた今度ね)・・せつない空っぽの中で名前も知らない初夏の鳥たちがにぎやかにさえずっている・・吹き抜ける涼やかな風が心地よい・・家の前の細い道を通るオートバイのエンジン音はあまり好きじゃないな(ドキドキしてしまうんだよ)・・意味も無く泣いてしまいそうな・・とりたてて素敵とも思えない今が、かなり素敵でせつないね自分。