誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

ふとダンサーインザダークのあの歌を聴きたくなってYouTubeさんを検索したらずらーっといろいろ出て来てその中にビヨークとトムヨークがデュエットしているビデオがあったので驚いたまぎれもない二人の天才がハモっている心を解放して命のささやきを魂の叫びをこの世界に響かせている・・ダンサーインザダークといえばなんといっても結末に向かう最後の五分ほどの映像があまりにも哀しく美しく衝撃的だそれはもうあまりにも理不尽で絶望的な状況に追い込まれ精神の極限に達した主人公がすべてを受け入れたときに奇跡のような「静寂」が訪れるのだけれどその静寂の中で微笑みさえ浮かべて歌い始めるビヨークの歌声には言葉を失う・・この罪深さと赦し、絶望と解放はキリストの磔刑にも通じるものがあり人間というものの悲劇も喜劇も超越した神のユーモアが「それほどまでに無条件」であることに改めて気付かされて関心して畏怖を覚えてなおかつ笑ってしまう・・結局のところはすべては幻でしかなくて神はただ、どこまでも無条件の静観であるばかりだ・・なのでダンサーインザダークを観終わって憂鬱になるという感想がありそれは無理も無いことなのだけれどもぼくとしてはそこで深刻に受け取ってしまうのは(たぶん制作者の意図としても)大間違いであって「逆に笑ってしまうよね」というのが正しい観賞方法なのだと思った・・ほお!観賞は「観照」でもあるとはすごいね日本語。