誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

のび太ドラえもんがどら焼きを食べながら漫画を読んでいる午後の情景・・これは、よしもとばななさんがとても大切にしている一つのイメージなのだという。場所はもちろんあの昭和の二階建て住宅の二階ののび太の部屋だ・・この平和で懐かしい情景を自分のイメージに置き換えてみたらどうなるかとちょっと考えて出て来たのが「友達の部屋とギターと煙草とアイスコーヒー」だった・・アイスコーヒーはビールでも良い感じがするがやはりここはアイスコーヒーでなければならずできれば近所の喫茶店の出前が良いさらに楽器は何でも良いわけじゃなくてやはりギターであることが重要であるし煙草はどちらの煙草でもいいが「もらい煙草」の流れが充実した一服に欠かせない偶発的要素ださらにこの友達の部屋は自転車の距離であれば申しぶんないのだけれども高校生以上になってくると「それ」にこだわり続けるのはちょっと難しくそれよりもずっと重要なのが「定員二名」であることだ定員二名であることによってこの情景は神聖化され時には奇跡を生む伝説の場所ともなり得る・・たとえばの設定を学生時代に限定すればこの神聖な状況の天敵としてもっとも恐ろしいのが「突然の母親」である突然の母親は必ずいいところで現れてすべてをぶち壊し巻き戻せない時間をその場に残して去って行く・・さらには晩ご飯を食べて行く?と誘われるパターンも当時は珍しくなかったのだけれど友達の家族との特別に親密な関係性がある場合を除いては辞退するのが賢明で自然で爽やかだまたそこで「食べて行けよ」と言い過ぎる友達はいい奴だとは思うがなんか違う・・突然の母親襲撃があってもなくても切り上げ時はほんのりと明るい時間の夕刻がいい季節が初夏ならば帰り支度をして友達の家の玄関を出た瞬間に感じる・・あのなんとも言えない潮風のような甘酸っぱい夏の香りが好きだったな〜自分。