誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

ほぼ日にあーちん(小学校6年生)という女の子の四コマ漫画の連載があってその制作手法と言っていいのだろうか・・あーちん独自の「世界観の組み立て方」についての本人のインタビュー記事を読んだことがある・・それによるとあーちんの四コマ漫画「くまお」の組み立ては完成した4コマそれぞれの背景には見えない3コマが隠れていてそれぞれの起承転結を構成しており、ようするに独立した4つの物語=起承転結の「結」をつなぎ合わせて毎回の新しい四コマ漫画「くまお」が完成して発表されているということだ・・なのでこの漫画を普通に読むと一見して四コマのつながりが唐突でシュールで意味不明でさえあるのだけれども全体に漂う不思議な普遍性と自由度の高いステージ設定があればこそ小学生の女の子らしい素直な気付きが際立って表現されていてとても面白い・・たとえばちょっと前の作品(「くまお」その248)の四コマのタイトルを順につないでみると・・「?が!になる」→「風が助けになる」→「メープルの泉!」→「やる気はふっとやってくる」・・といった具合。ここには4 x 4=16コマの豊富な情報量が奥深い味わいとして感じられるのと同時に予定調和ではあり得ないのびのびとした展開があり、さらに何よりも興味深いと思ったのは種明かしのように語られた「組み立て方の発明」である・・ちょっと話は変わるのだけれどある経済学者がラジオで2015年の成長のキーワードは「軸と組み立て」だと言っていたのを思い出した・・あーちんの漫画はあーちんならではの素直な好奇心(=軸)とシュールな組み立てによってどこにもない魅力で成立している、ついでに言うならば今週で連載250回に達している旺盛な創作原動力もこのユニークで楽しい組み立て方の発明によってもたらされたのだと思う・・「やる気はふっとやってくる」ほんとにそうだ「ふっ」とやって来るんだよね、やる気ってのはね自分。