誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

ものすごく大切な「あのコたち」が出て来ないのに落ち込む自分のその奥に「へっちゃらな自分」が確かに在ることに驚きつつ・・でも本当は全然へっちゃらじゃなくてたとえばこのように手元に残った写真を見るともう会えないかも知れないのだという悲しみに襲われるのだけれども「悲しみは悲しみであってぼくではない」とボクの最奥中心である「空」がことの一部始終の全ての全てを静かに観照しているのが分かる・・写真のこのコたちは左から「ミルパ」「ユモア」「ムニエム」でありおよそ15年ほども前にある日突然衝動的にスケッチを描くことになり可愛いので友達の彫金をしているデザイナーに頼んで手のひらサイズに立体化してもらったものだ・・その記憶はなつかしく、その意味合いの詳細は今日はここには書かないけれども「シルミルパユーミモアクウムニエムシャンシャン」という自家製の祝詞としてぼくのなかに定着している・・思えばぼくの人生はこのコたちの登場とともに再スタートしたとはっきり分かる記念碑なのだからぼくにとっては本当に大切な宝物であってかけがえの無い物体であるのだけれども・・今回の紛失騒動はいったい何を意味しているのかと考えるのだけれど・・それはボクの中の「無条件」をより深く印象的に衝撃的に着地させてくれるための「試練のできごと」なのだと理解して納得して危うく悲しみに巻き込まれそうになる自分の思考を「空なるもの」で包み込んで次のステップの扉を開こうとしている・・ようするに設定のモンダイである・・物体を愛しすぎてはイケナイ・・本当に本当に大切なのはそれを生み出した背景であってその「いのち」はどのような支えも必要なく存在する「無条件のいのち」なのだから静かに静かに物体としてのあのコたちのことは忘れて行くことに設定しよう・・そしてとても幸いなことに「ミルパ」については友達の仏師に桜の木で彫ってもらった精密なご本尊がありそのコは今ryoちゃんの写真によって新たな息吹を吹き込まれようとしている・・まあいいさ自分。

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