誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

まぶたを閉じれば暗闇があり「眼=まなこ」はその暗闇に浮かぶ名も無き視界となる・・もしも同じ感覚を持つ人がいるならば聞いてみたいのだけれどその暗闇には微かな光を放つ青白い雲のようなものがあってふわふわもそもそくねくねと動いているのが見えるでしょう?・・それは外界の光の残像現象だよ・・と簡単に済ます意見であれば今までにも何度も聞いてきたのだけれどぼくが言ってるのは「それ」じゃない、それも確かにあるのだけれど真っ暗な部屋の中のお布団の中にすっぽりと頭まで包まれていても確かに見える青白い雲は・・意識をリラックスさせて一定の深みに落ち着かないと見えないものだ・・僕はこのまぶたの裏の暗闇で青白く光る雲の動きを子どもの頃からずっと見てきた・・そしてそれはある種の精神安定のための効果を持っていて逆に言うと心がざわざわしている時には見ることができない・・目を閉じてじっと静かにしているとふいに見え始めて・・心が安らいで行く・・のがわかるのだ、そしてちょっと油断するとその青白い光はすぐに見えなくなるのがとても不思議だった・・暗闇の中に浮かぶ名も無き視覚は「意識」そのものと直結したセンサーである・・センサーはセンサーとして常時働き続けているのだけれど意識の方が「お留守」になるとたちまち何も見えなくなる・・実際には見ていてもそのことを認識できていないということになる・・これは他の感覚センサーについても同じことだと思う・・極度に緊張していたり気が散っていてその場の「今」から上の空になってしまっていたら食事をしても音楽を聴いてもお日様に照らされても「味わう」という深い感覚に到達できていないのとまったく同じことだ・・僕は昨夜のお布団の中で子どもの頃に見たのとそのまんま同じ青白い雲のような光に包まれていた、暖かくて柔らかな闇に包まれていた・・光と闇、闇と光・・子どもの頃にお日様を見上げて不思議に思っていたことも今と変わらない、そして闇と光が同じことに気付かせてくれることが興味深くて面白い・・何か大切なことに気付こうとしているのかあるいはノイローゼの入り口なのか心がふわふわしているんだよ自分。