誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

そこはかとなく哀しい夢の中にいるようだ・・実際「そこ」は夢の中・・けれどもそれも信じていない本当の本当に信じきることの出来ていない微妙で煮え切らない哀しい自分がここにいる・・なきにしもあるようでなし「個」の私・・それは収縮したエネルギーとしての「実体」を持つのだという身体の皮膚を境界線にしてその中に「私」がいると実感してしまうのはその収縮したエネルギーの実在を感じているから無理もなく当然のことなのだ・・収縮したエネルギーは遅かれ早かれ解放される・・実は何かに夢中になってたとえばスポーツをしていたり楽器を演奏していたりあるいは熟睡している時には「私」のエネルギーは解放されているらしい・・ぼくはそれを当たり前のように知っていて・・死とはつまり個のエネルギーの大きな解放だ・・そしてふと、あるときには美しい風景や街並に見とれている時にもそれは起こり・・「私」と「全体」がひっくり返るような感覚があり・・そこには誰もいなくなる・・誰もいないのに世界は回りモノゴトは新たに新たに今ここに起こりつづける・・起きることがただ起きている・・aという案件があってそれはとても難しい局面を迎えているのだと「私」は感じている・・するとなんということでしょう関係者から電話があって・・すごいことを思いついたのだと電話の声が言う・・なんなのかと聞いてみたら・・aという案件の難しい局面はbさんというタレントをイメージキャラクターに起用することでクリアできそうだと言う・・あのね、それ否定はしないけれどbさんが出演を承諾する可能性はあるのかよ?と「私」は遠慮がちに聞き返す・・いや、それはこれからだと電話の声は言う・・やれやれ、本当にそんなことが実現できるのだったらその予算をもっと賢く使うほうが全然現実的だろうし、それ以前に電話の声がそんなことを真顔で言っていること自体が信じられないよと「私」は思って黙ってしまう・・今日は久々に良いお天気で暖かくお日様がきらきらしているからぼくはこのあと散歩に出かけるのかもしれないね自分。