誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

やる気は「ふと」やって来るというが今日の午前中は「ふと」思いついてもう着ることもないだろう衣服たちを大量に処分する段取りができた今度の燃やせるゴミの日に出すことができたら完了なのだけれどまだ油断はできないゴミ袋に入れたまま「ちょっと待てよ」という思考が出て来てこのままひと夏なんてことにもなりかねないほどの馬鹿者がぼくのなかに棲んでいるからだ・・そいつを眺めていてほんとに馬鹿だよな〜と感心してしまう・・ほとんど何年も着ない服を今さら着るなんてことは確率的にも情緒的にもほぼあり得ないことは明白であるのに・・本当に捨ててしまっていいのかとしつこくしつこく言ってくるその馬鹿の声にはもううんざりなんだよということをぼくはようやく分かり始めている・・なぜならば・・今年になって大切なすごく大切なもの・・二度と買えない書籍とこの世に二つとない自分でスケッチを描いて制作したキャラクター立体人形三体をなぜなのか紛失してしまったからだ・・これは今考えても「あり得ないこと」なのだけれど実際にはその紛失は起こってしまった・・ぼくにとって身の回りのもので「あの本」と「あの子たち」以上に大切なものなんてこの世界には存在しない・・その痛みを深く深く見つめて解放するプロセスがぼくの執着を燃やしてしまった・・突然なんの前触れもなく一番大切なものが目の前から消えることもあるこの人生の現実を受け止めたからにはもう恐いものはないのだというヤケクソのような心のリセットを行った・・しかしながらそれにしても「馬鹿者」は心の中にちゃんと生きている・・以前であればここで本当にがっかりしていたと思う・・だってあれほどの苦しみを通過したのちであっても馬鹿者は消えずに存在しているとなればそれは絶望でしかないじゃないか・・ふふふ・・でも違うのだよ・・思考の雲は相も変わらずあらゆる喜怒哀楽を携えてこころの虚空に登場するのだけれどそいつは退屈なコメディアンのようなものなのだから相手にしてはいけないよ自分。