誰にも会わない話

耳のするどい生きものになってうっとりと宇宙を聴いている感じ。( *_* )v

ゴミ出しのついでに晴れ渡った夜空を見上げて北極星の方向に目を凝らしながらこの宇宙の「中心の中心」のことをイメージしていたらそこには静止する「一点」があった・・あらゆる天体が円を描いて動いているこの宇宙の中心の中心の静止する一点はおそらく「大きさ」のないものだ・・あるいは逆に無限の大きさでこの宇宙とぴったり重なって静止している空っぽだ・・ああ、なるほどこれこそが「空」であり、「色」とはそこに生じて消えるマボロシなのだと腑に落ちた・・ゴミ袋を手に持って惚けたように夜空を見上げているぼくは地球の上に乗っかってものすごいスピードで宇宙空間を移動しているのだけれどその「ぼく」というものはそれほど遠くない未来にはもう影も形もない・・ただそおいうことなんだよ、つくづくここは不思議なところだ・・でもね、このせつなさがわりと好きなんだよ自分。